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令和6年3月に嘉麻市昆虫産業都市基本構想を策定しました。
本市における昆虫産業の定義は、昆虫を活用した産業全般を指し、大学研究者、行政、市民、企業、民間団体などと一緒に取り組む昆虫を活用した新しい産業創出のチャレンジ全体を指します。
本構想は、昆虫を活用した新しい産業を育て、昆虫産業の拠点としてのまちづくりを推進し、地域の魅力や経済力を高めることを目指しています。これにより、市内の産業活性化をもたらし、関係人口増加、人材育成等、未来に向けた持続可能な産業政策につなげることを目的とするものです。
本市は、令和3(2021)年度に九州大学産学官民連携セミナー地域政策デザインスクールに参加し、政策発表を通して、産学官民連携による昆虫産業の拠点としてのまちづくりを進める提案を受けました。これを受け、国立大学法人九州大学との交流が始まり、九州大学大学院農学研究院附属昆虫科学・新産業創生研究センターと、昆虫を活用しながら相互に協力することを目的に連携協定を締結しました。この協定をきっかけに、本市の昆虫産業の取組はスタートしました。
本構想は、「第2次嘉麻市総合計画後期基本計画」を上位計画とし、その計画に関連付けられているSDGs の概念や「嘉麻市人口ビジョン・第2期総合戦略」を十分に踏まえ、その他昆虫との関連が高い「福岡県ワンヘルス推進行動計画」等との整合性を図りながら、本市の産業政策として位置づけるものです。
本構想の期間は、令和5(2023)年度から令和8(2026)年度までとします。
本構想では、昆虫を活用した新産業の創出による持続可能なまちづくりの実現を目指し、昆虫を通して、地域が直面する厳しい課題に向き合い、産学官民が協力し合い、様々な垣根を超えて連携することによって、地域課題の解決や大学との実証研究などの新しいチャレンジに取り組むものです。
実現に向けては、昆虫産業の拠点を構築し、「バイオ」「フード」「コミュニティ」の3つのプロジェクトを基本の柱とした新産業を育成することで地域に新しい価値を創出します。
全体像
本市では、「バイオプロジェクト」「フードプロジェクト」「コミュニティプロジェクト」を基本方針の3本の柱とし、昆虫産業の推進を図ります。
この取り組みを分かりやすく、親しみを持っていただくためにイメージを作成しました。
本構想期間(立ち上げ期、令和5年度から令和8年度)では、本市と九州大学との連携を強化し、産学官連携協議会からの助言を受けながら、国や福岡県、他自治体、支援団体及び市内団体などとの連携を図り、昆虫産業を推進していきます。
推進体制