本文
本市は国立大学法人九州大学大学院農学研究院附属昆虫科学・新産業創生研究センター(以下、昆虫科学・新産業創生研究センターといいます。)の昆虫に関する様々な研究などの取組みと相互に連携・協力することで、市を取り巻く課題の解決、人材育成、異分野融合研究の推進、その他地域の活性化に貢献することを目的として協力関係を構築しています。
令和4年8月3日に嘉麻市役所で協定締結式が開かれ、赤間幸弘嘉麻市長、日下部 宜宏昆虫科学・新産業創生研究センター長が連携協定書に署名し、連携がスタートしました。
連携協力事項事項は以下の7項目です。
(1)産学官連携による新たな社会・経済システムの構築に関すること
(2)共同で実施する事業の企画調整及び研究協力に関すること
(3)人材育成・交流の促進及び知的資源の活用に関すること
(4)フィールドワーク等の研究機会の付与に関すること
(5)研究成果の地域への還元及び普及啓発の推進に関すること
(6)地域資源及び財産の使用に関すること
(7)その他、目的達成のために相互に連携・協力が必要と認められる事項
本市は、昆虫科学・新産業創生研究センターを核とした九州大学・大学院の各関係機関や関係団体、市内外の民間事業者などと連携しながら、昆虫を活用した嘉麻市発の魅力ある新産業の創出を推進していきます。また、住民の皆様にも積極的な参加をいただきながら、この協定を締結してよかったと実感いただけるような取り組みを推進していきます。
昆虫科学・新産業創生研究センターは、生物多様性の減少や昆虫媒介感染症の問題に取り組むため、九州大学の昆虫科学を集約し、新たな知識を生み出す目的で開設されています。センターは3つのユニットがあり、昆虫分類ユニットは、アジア最大級の昆虫標本を有し、昆虫バイオインフォマティクス分野を展開しています。環境・衛生昆虫学ユニットは、衛生昆虫学に基づき新たな病原体の同定や病原体と媒介昆虫の機能解析を行っています。そして新産業創生ユニットは、世界水準のカイコのバイオリソースを活用し、昆虫工場によるバイオマテリアル生産技術の研究を行っています。
昆虫科学・新産業創生研究センターのホームページ<外部リンク>