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木造如意輪観音座像

記事ID:0032445 更新日:2023年10月4日更新
木造如意輪観音坐像
本像は、黒隅寺(嘉麻市大隈町)が所有する南北朝から室町時代にかけての六臂像(像高40.3cm)である。高い髻を結いあげ、その髻や地髪は髪筋が整えられており、天衣の下に左肩からかけた条帛は、腹部あたりをまわり、胸が大きく開いているのが目につく。また、両足裏を合せて、立膝で坐す裳のひだは薄く浅く整えられている。丸みをもった頬の張り具合や目、鼻、唇あるいは衣文の彫出など畿内仏師の技術がうかがえる作品である。

未指定文化財