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ロタウイルスワクチンの定期予防接種開始について

記事ID:0017909 更新日:2020年10月12日更新

 

ロタウイルス胃腸炎とは?ロタウイルスワクチンとは?

 ロタウイルス胃腸炎は、口から侵入したロタウイルスが腸管に感染して起こる病気です。感染力が非常に強く、手洗いや消毒などをしっかりしても、感染予防をすることが難しいため、乳幼児のうちに、ほとんどの子どもが感染します。下痢や嘔吐は1週間程度で治りますが、下痢、嘔吐が激しくなると、脱水症状を起こす場合もあります。一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすく、まれに脳や腎臓に影響をおよぼすこともあり、注意が必要です。生後、すぐに感染する場合もあるので、発症を予防するためにも、ワクチンの接種は早い時期に完了させましょう。

定期接種開始

 令和2年10月1日から

定期接種対象者

 令和2年8月1日以降に生まれたお子さん

 ※令和2年8月1日以降に生まれたお子さんのうち、令和2年9月30日以前に受けたロタウイルスワクチンの接種は、定期接種とはならず任意(自己負担)となります。(残りの回数のみ定期予防接種の対象となります。)

ロタウイルスワクチンの種類及び接種方法

 ロタウイルスワクチンは、ロタリックスとロタテックの2種類があり、どちらも経口生ワクチン(飲むワクチン)で効果や安全性に差はありません。
 ワクチンにより接種回数が異なります。原則として、途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。
 標準的には、1回目の接種は生後2か月から生後14週6日後まで(15週未満)に受けてください。

​​接種時期及び接種回数

 ワクチンによって対象年齢・接種回数が異なります。次の接種までの間隔は27日以上あけることが必要です。
 (詳しくは下表で確認してください。)

接種時期及び接種回数
ワクチン名 ロタリックス ロタテック
接種時期 出生6週から24週 出生6週から32週
接種回数

2回接種
(27日以上の間隔をあける)

3回接種
(27日以上の間隔をあける)

※接種時期については、どちらのワクチンも、生後2ヶ月から出生14週6日までに1回目の接種をします。

※接種後、特に注意すること:どちらのワクチンも、接種後(特に1~2週間)は腸重積症(後述)の症状に注意し、症状がみられた際には、すみやかに接種した医療機関を受診してください。

注意事項

【予防接種を受けることができない人】
 ●体温が37.5℃以上の場合
 ●重篤な急性疾患に罹っていることが明らかな場合
 ●本剤の成分によってアナフィラキシーをおこしたことがある人
 ●腸重積症にかかったことがある人
 ●先天性消化管障害を有する人
 ●その他、医師が不適当と判断した場合

【接種後の注意】
 ●接種後、30分以内は健康状態の変化に注意してください。
 ●接種後に吐き出した場合でも再度の接種は必要ありません。
 ●ワクチン接種後、便の中にウイルスが排出される場合がまれにあります。接種後7~10日間はオムツ交換後、しっかりと手洗いをしてください。

【接種後の副反応について】
 ●極めてまれに、アナフィラキシー症状がでることがあるといわれています。
 ●接種後1~2週間の間は腸重積症の症状に注意する必要があります。
 腸重積の症状としては、
  ・突然激しく泣く
  ・機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す
  ・嘔吐する
  ・血便がでる
  ・ぐったりして顔色が悪い
 などがあります。
 予防接種を受けた後、気になる症状や体調の変化が現れたらすぐに医師に相談してください。

【予防接種による健康被害救済制度について】
 万が一、定期予防接種が原因で重篤な障害を残すなどの健康被害が生じ、厚生労働大臣が予防接種によるものと認定した場合は、予防接種法に基づく健康被害救済制度があります。