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特定健診を受診しましょう
〈目次〉
特定健診とは
特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して検査し、リスクがある方の生活習慣の改善、病気の予防を目的とした健診です。
メタボリックシンドロームとは、糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階の状態を示すものです。高血圧・高血糖・脂質異常症などが、程度が軽くとも重なって起こると、糖尿病の発症や心臓病、脳卒中などにつながりやすくなります。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、偏った食事や運動不足などの生活習慣を長年続けることが原因で発症する病気の総称です。代表的なものに肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病があります。
生活習慣病は放置すると重篤な疾患につながる動脈硬化を引き起こします。しかし、発病初期は自覚症状が現れにくく、治療が遅れると知らず知らずのうちに重症化して、寝たきりや認知症、死亡の原因となる脳卒中や心筋梗塞のような病気になってしまいます。
下図のように、生活習慣病はレベルが上がるにつれて症状が悪化し、元の健康な状態に戻ることが困難とされています。
特定健診を受けないとどうなるの?
特定健診を受けないと生活習慣に潜むリスクを見つける機会を逃すことになり、生活習慣病や重症化を予防することができません。
また、生活習慣病は健康に大きく関係するだけでなく、国民医療費にも影響を与えており、国民医療費の内訳を見てみると、全体の3割以上を生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病)が占めています。
さらに、日本人の死因の約5割が生活習慣病によるもので、動脈硬化の進行が寿命や健康寿命を縮める原因であることが分かります。
生活習慣病の経済的な影響
仮に糖尿病になった場合の経済的な影響を見てみると、その生涯医療費は1人あたり約1億円必要とされています。
生活習慣病を予防することで、将来かかるかもしれない医療費の削減、そして寿命の延伸も期待されます。生活習慣病の予防・早期発見のためにも必ず特定健診を受けましょう。
嘉麻市では10,000円相当の健診を500円(市民税非課税世帯は0円)で受診できます!
〈参考〉
糖尿病とお金のはなし(糖尿病情報センター)<外部リンク>
糖尿病の治療を放置した働き盛りの今
特定健診の受診方法
対象となる人
40歳から74歳の国民健康保険被保険者
(対象者には青色の受診券を郵送しています)
実施期間
2024年6月1日から2025年2月末日まで
窓口での自己負担額(受診料)
500円または0円(青色の受診券に記載)
健診時にお持ちいただくもの
- 特定健康診査受診券(青色)
- 国民健康保険被保険者証、資格確認書もしくは資格情報のお知らせ
- 受診料
- 前年の特定健診結果表(ある方のみ)
検査項目
- 質問票(服薬歴、喫煙歴等)
- 診察
- 身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)
- 血圧測定
- 尿検査(尿糖、尿蛋白、尿潜血)
- 血液検査
・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
・肝機能検査(AST、ALT、γ-GT)
・血糖検査(血糖値、ヘモグロビンA1c)
・腎機能検査(尿酸、eGFR、クレアチニン)
・貧血検査(赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット) - 心電図検査
- 眼底検査 ※一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施
実施場所
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個別健診:医療機関で受診(実施医療機関一覧 [PDFファイル/116KB])
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集団健診:市内の施設で、がん検診と一緒に受診(集団健診案内 [PDFファイル/168KB])
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人間ドックと特定健診の同時受診がオトク!(特定ドックの案内 [PDFファイル/232KB])
※必ず事前に予約してください。
病院で受けた検査結果を特定健診にかえることができます
病院で特定健診相当の検査をしている方が、病院の検査とは別に特定健診を受診せず、病院の検査結果を特定健診として扱うことができます。
生活習慣病等治療中で特定健診未受診者の方で、時間的余裕がないなどの理由により特定健診の受診ができない場合等、ぜひご活用ください。
- 対象者の方には、市民課より茶色封筒でお送りします。
- 医療機関の受付等へ、次回受診時に提出してください。
web申し込みはこちらから<外部リンク>
マイナポータルから特定健診情報の閲覧が可能です
マイナンバーカードの健康保険証利用申込をした方は、令和2年度以降の健診結果をマイナポータルで閲覧できます。
また、医療機関を受診した際に、特定健診の結果や薬剤情報の提供に同意すると、医師等からご自身の情報に基づいた総合的な診断や重複する投薬を回避した適切な処方を受けることができます。
マイナポータルを通じて健康状態や服薬履歴などを把握することで、生活習慣の改善や健康づくりに役立ちます。ぜひご活用ください。